シガーを選び、その吸い口をカットし終えたら、準備は完了。あとは、火をつけて楽しむだけです。
普段、紙巻煙草を吸う方であれば、着火自体はそれほど難しい事ではないでしょう。
ですが、紙巻煙草に比べ太く、大きいシガーにはじめて着火する時は、若干緊張するかもしれません。
「こうしなければいけない」という決まりごとではありませんが、ちょっとしたコツを覚えておくと良いかもしれません。
一般的に販売されているマッチや100円ライターでも綺麗に着火する事は可能ですが、
使い勝手の良さや、味わいを損なわない為に、専用のライターや、シガー・マッチなどを選ぶ事をお勧めいたします。
普段、紙巻タバコを吸う方であれば、シガーへの着火も数回試すうちに要領がつかめる筈です。
とはいえ、予備知識があるには越した事がありませんので、それほど難しく考えず以下の手順を意識して着火してみてください。
1)
片手にシガー、着火具それぞれを持ちます。
2)
次に、炎の上部から少し離した状態でシガーのフット面を均一に焦がします。
このとき、シガーはまだ口にくわえなくても良いでしょう。
また、炎を持った側の手を動かすよりも、シガーを回しながら行うと。よりやり易いでしょう。
これにより、焦がしたフット面が燃えやすくなるので、次の工程で均一に火をつけやすくなります。
3)
満遍なく焦げ目がついたのを確認したら、シガーを口にくわえ、軽くふかしながら着火します。
シガーのフット面(着火側・吸い口側の対面)、満遍なく火がつけば理想的です。
着火部以外のラッパーを必要以上に焦がしてしまうと、片燃え(※)しやすくなるのでご注意を。
※片燃え:シガーの一部(一面)が先に燃えてしまう状態。 必要以上に強く早く燃えてしまうので味わいが強くなってしまいます。 見た目もあまり良くありません・・・。
これも決まりが有るわけではありません。
紙巻煙草と比べて大きいシガーたちを、十分に固定しつつも吸い易い形であれば良いでしょう。
不意のアクシデントを防ぐという意味で、極力火種側を外側に向けないようにし、更に見た目にもスマートに見えるように心がけられれば、より良いかもしれません。
あとは、ゆったりとシガーを味わうだけです。
吸う間隔としては、1分にひとくち・・・程度の気持ちでも十分です。
あまり急いで吸うと火種が大きくなりすぎて、味わいを損ねてしまいますので、「ドライ&クールスモーキング」を忘れずにゆったりと「物思いの合間に口を付ける」くらいの気持ちで楽しみましょう。
また、シガーはパイプ煙草同様、肺に入れないように吸います。
紙巻煙草を普段吸っている人は、しばらくは物足りないと感じるかもしれませんが、ニコチンは口や鼻の粘膜から摂取されるので、ゆったりと喫感は満たされます。
また、シガーの灰も、あまりこまめに落とさなくても大丈夫です。
少し長くなってきたな、と感じたら灰皿の上で軽く叩いてやると、綺麗な灰のかたまりが落ちます。
シガーの個体差もありますが、目安として2cm位まで待ってみると良いでしょう。
せわしなく灰を落とす仕草は、葉巻にはあまり似合いませんし、
灰皿に大きめの灰がころがっている方が見た目にもスマート・・・かもしれません。
シガーはそっと灰皿に置いておくだけで消えていきます。
紙巻煙草のように、火種を灰皿に押しつけて、もみ消す必要はありません。
・・・とはいえ、火事などにならないよう十分ご注意ください。
※長いシガーを置いておける、専用の灰皿を用意できれば万全です。
多くの場合、オイル・ライターはシガーへの着火には向かないと言われています。
その理由としてはオイル・ライターの炎には独特の匂いがあり、デリケートなシガーの香りを損なってしまう。というものです。
ですが実際には、オイル・ライターで火をつけるという方も多くいらっしゃいます。
長年使ったZippoを使って、シガーも楽しんでいる方。
パイプも、シガーも、紙巻も吸うので、全てお気に入りのオイルライターで着火するという方。
そういった、自分スタイルの喫煙を楽しむ方々を前に、あえて「シガーの香りを損なうから、オイル・ライターは良くない」と言うのは無粋な事でしょう。
余談ですが、著者も同様にオイル・ライターで着火したシガーの匂いはそれほど気になりません。
当サイトに記載した内容は(オイル・ライターの件に留まらず)「最も使い慣れた愛すべき道具と共に、素晴らしいひと時をすごす」という事を一番に考えた上で、皆様のご判断にまかせたいと考えています。
2007/02/17 | Comments (0) | ツイート